第1回研究発表会〈2016/4/10〉#1
去る2016年4月10日、
国際メディカルセラピー研究会と美人化計画共催の第1回研究発表会を、東京日本橋にて開催しました。
第1回目の今回は、この研究会の軸でもある「科学的思考」について考えていきました。
まずは研究会の顧問も務めていただいている、産婦人科医の桜井明弘先生による、
「セラピーと医療の連携のために〜科学的思考の重要性」の講義。
EBM(Evidence Based Medicine)
私たちセラピストの中には、聞きなれない方もいるかと思います。
日本語では、「科学的根拠に基づく医療」といいます。
桜井先生によるとエビデンス(Evidence)は、
-個人の経験や見解
-複数の経験や見解
-統計学を用いて導かれた論文
-複数の論文をまとめて検証(メタアナリシス)
といくつかのレベルに分類されます。
通常、母数の小さいものは信頼性が低く、規模が大きくなれば信頼性も高くなるので、上記の分類でいうなら、上から下にいくほど、エビデンスの信頼性が高くなります。
医療におけるガイドラインは、当然ながら信頼性の高いエビデンスを基に導かれています。
これが、EBMという考え方です。
では、私たちセラピストに置き換えて考えた場合はどうでしょうか。
良し悪しは別として、「科学」よりも「感性」「感覚」「自然」などに、比重が傾いているのは事実です。
しかしながら、
「その施術にエビデンスはあるのか」
「そのアドバイスにエビデンスはあるのか」
ということにも、もっと目を向けていかないと、
いつまでも同じフィールドに留まって、前にも横にも上にも広がっていくことはできないのではないでしょうか。